告知

最近バンドに参加している。
ネット上で予てより音楽に関する記事を読んだり書いたりしているうちに知り合った仲間たちと一緒に始めた。
そんなバンドなので地理的にも時間的にも実際に会ってレコーディングしたりミックスしたりということができず、やむを得ず簡易的なファイルサーバーを用意して、そこにお互い曲を出し合ったり、録音した演奏を提出したりして楽しくやっている。
楽しくやっている中、バンド最年長の自分の空気をまったく読まぬ発言や、気軽に繰り出される意見の数々がしばしば若いメンバーの顰蹙や失笑を買うのだが、それでも音楽は作られていく。


他人と関わりながら一緒に音楽を作ってみると、自分がいかに偏屈で小うるさい面倒くさい男なのか、にわかに自覚するようになってきた(苦笑)。
いや、以前から自覚はあったがよりクリアになってきた。
向き不向きということで言えば結局自分は何をするにしても向いてないのだな。才能なしの社会不適合者だ。結婚しなくてよかった。
そう言えばメンバー唯一の独身者でもある。納得。


また他のメンバーはどんどん作って発表していきたいのに、能力が追いつかない自分は手が遅くて、どうしてもじっくり時間をかけないとモノを作れない。素人だからとそういう所でもわがままを言って自分が関わる曲では好き放題に時間をかけていて迷惑をかけ通しだ。
このバンドをやってみて、自分のことが少し分かった。


自虐的なことばかり書いてしまったが、バンドに携わることで客観的に見えてくる自分の部分もあるし、そんな自分に落胆しているわけでもなければ、全面的に変わろうと思っているわけでもない。もっとまともな人になりたいかと言うと、そう簡単になれそうもないしそれを乗り越えてまで変わろうというほど強く願うわけでもない。
何より実生活では特に困らない程度には人とうまくやれているし。
そんな自分のわがままが足を引っ張って進路を妨げていると言えなくもない愛しの我がバンドだが、ようやく1曲それなりの形になったことをお知らせしたいと思う。
突き詰めればまだまだ改善の余地はあれど、それは現時点では今後のバンドの課題ということにしたい。


そんなわけで、いつメンバーから愛想を尽かされてクビを宣告されるやも知れぬ我が身であるため、今のうちに聴いておくようこのブログの希少なる読者諸兄にはお勧めしたい。
変人の関わるこのバンドの名は「LoomLab」。
2010年、都合により結成。