台風と停電

明け方停電と復旧を何度か繰り返していたようだ。
今日はどうせ何にもできないので惰眠をむさぼってようやく起きたのが10時だった。
停電していて扇風機も回ってないし、台風の凄まじい湿気で空気がべったりとまとわりつく感じが不快だ。
しばらく何をするでもなく呆けて、しょうがないから本でも読むかと手を延ばして文庫本をとってみたら、太宰だった。
今読むには暗いなぁと思いつつ、停電中で文字通り薄暗い中ページをめくった。
1ページも読み進めないうちに電気が戻った。
なんとも間が悪い話だ。
どれどれ台風情報をチェックだと思ってテレビの電源を入れるが、映像がこない。
そういえば以前もこんなことがあった。
停電から復旧してもテレビが復旧しないことがあった。
パソコンを起ち上げて気象情報をチェックしたら結構な真っ只中っぽい。
午後はまた雨がひどくなりそうだ。
少し離れたところに駐車場を借りているので、雨がひどくない今のうちに車の無事を確認しておこうと思って見に行った。
特に何も起こってはいなかったけど、かけたばっかりのワックスが見事に落ちていた。
そしてこの日記を書いてほぼもう書き終わりというところで突然また電源が落ちた。
あ、バッテリーはずしてた……。
セーブしてなかったのですべてパーになってしまっていた。
5分ほどで電気は回復したのに……。
それでまた改めてこうして書き直しているわけだ。
おっとバッテリーは戻したけど、一応念のためセーブセーブと。
それにしても「台風一過」とはよく言ったもので、台風の後は空気が清々しいものだ。
今はまだ最中だけど、きっと明日になればカラッと晴れるんだろう。
もっとも町は凄いことになってるはずだけど、でも台風が一気に空気を洗い流してくれて葉っぱやら色んな残骸で散らかり放題散らかった町なのに、きらきら輝いて見えるから不思議だ。
そんな台風の後の町がボクは嫌いじゃない。
まぁ、ボクもご多分に漏れず、子どもの頃は「台風一家」だと思っていた口なんだけど。