本日のBGM

BGM

BGM

今日のBGMは、その名もずばりBGM。YMOが世に残した名盤です。
このアルバムはボクの個人的な音楽史においては間違いなく至高の一枚。
日本が生んだ至宝とも言えるアルバムだと勝手に思ってます。
フランジャーやハーモナイザー、ディレイが深くかかったモヤッとしたやわらかくて深い音の森。
TR-808っで組み上げられたリズムとユキヒロのタイトなドラムに絡むエスニックなフレーズ。
当時まだ中学生だったボクは完全にまいっちゃったのです。
もうそれはそれは相当やられました。
カセットテープに録音して学校から帰ったら毎日寝るまで繰り返し聴いてました。
当時、オートリヴァースのデッキが流行っていたのですが、ボクらの仲間内ではオートリヴァースはヘッドが小さいしアジマスが段々狂うから禁止ってことになっていて(やな中学生ですよね。)A面が終わったら早送りしてひっくり返してB面聴いてまた早送りしてっていうのを延々繰り返していた記憶があります。
このアルバムでYMOはファンを篩いに掛けたんだとよく言われるのですが、まさにそういうアルバムです。
暗く難解なサウンドは、ソリッド・ステイト・サヴァイバーに代表されるいわゆるテクノポップ路線からはかなり逸脱してます。
YMOの前期作品は商業的にも成功をねらった名盤でしたが、やりたいことができるようになったYMOが商業ベースではない作品をリリースした最初のアルバムがこれでした。
このアルバムとそのすぐ後に出たTechnodelicの2枚は、売れないはずのアルバムが売れてしまうという当時のYMOの状況を逆手に取ってやりたい放題やっている痛快なアルバムなのです。
リスナー様に向かってバカと繰り返す前代未聞のアルバム。
しかしバカと言われて喜んで聴いているホントにバカなボクのようなリスナーが多数いたのです。
ボクがいい年をしてこんなにバカなのは、おそらくYMOのせいだと思われます。
まぁ、一応そういうことにしておいてください。