おもろ豆腐

コンビニでおぼろ豆腐を買ってみたらこれが結構イケた。
最初は所詮コンビニで売ってるものだし、というくらいで大した期待はしてなかったんだけど。
パッケージを開けて大豆の芳香にうぅむ、と安い海原雄山気取りで唸りつつ、付属のたれに目をやれば端っこには「こちら側ならどこからでも切れます」という表示が。
これがいけなかった。
こんなの見ちゃったもんだから、久しぶりに妄想族がむっくりと頭をもたげちゃってパラリラパラリラやるもんで、せっかくの豆腐の味がどっかいっちゃった。
「どこからでもキレルのかい? おぃ、おぃ、おぃ。そりゃ穏やかじゃないねぇ。どこからでもキレルなんてのぁ、穏やかじゃないねぇ。えぇ? 短気はいけねぇ。いいかい、おぼ公。こっちはよぉ、うめぇもんでも喰ってやろうってんでわざわざぁ、お前さんを選んでんのによぉ。それをおめぇ、何だ。こちら側ならどこからでも切れますたぁ、どういう了見でぇ。喧嘩売ってんのか。ふてぇ野郎だコンチキショウ、まったく。」
困ったもんだねぇ、てな具合。
なぜかうちの妄想族は江戸っ子のイナセな職人風情がお好き。
この妄想がどこで発症するか分からないからボクの人生には危険がいっぱいなのです。
今回久々の発作でした。