メガネ! メガネ! メガネ!(by 横山やすし)

90年代初頭。
The Flipper's Guitarがデビューしたのはその辺りでしたでしょうか。
実はボクの周り、特に女子の間で流行っていて、流行ものという印象が先行してました。
でもチェックはしていて、後に渋谷系と呼ばれるようになった音楽の走りだったわけですね。
無知なボクは、渋谷系という言葉は耳にしたものの、当時それがなんなのかもよく知りませんでしたし、ほとんど興味すら持つこともなかったのですっかりスルーしていました。
ところが、ボクが好きでノンスタンダード時代から聴いていたPizzicato Fiveや、このパーフリ、そしてスカンジナビアン・デザインが好きだったこともあり趣味的に合うと思って聴いていたカジヒデキなど、彼らが渋谷系の代表格だとはねぇ。
で、パーフリの印象は、音楽的には個人的にはそれほど衝撃的には感じなかったのですが、むしろ彼らのキャラクターがメディアに露出してくるにつれ、キャラ先行っぽく感じでちょっとイヤでした。
ボクとしては、なんかチャラチャラして生意気で世の中を舐め腐った若造だな、と大変失敬ながら、そんな印象を持って見ていました。
そんなボクは、学生時代からいつも先輩や大人から生意気だとか格好付けてるとか(笑)言いがかりを付けられては逃げ回るという若者だったわけですから、今にして思えば決して人のことを言えたギリじゃなかったわけですが。
しかもずっと後になって知るのですが、彼ら同年代なんですよね。
音楽的には、好きな曲もあったしそうでもない曲もあったしと言うところで、どちらかというとボクのちょっと下の世代がかなり入れ込んで聴いていたんじゃないかと思います。
当時のボクは、89年にSOUL II SOULに打ちのめされて、それからUKブラック方面に行って、その後ハウスやクラブミュージックに関心が向いていた頃でした。
ちなみにグラウンドビートを作り出していたプログラマー屋敷豪太だったわけですから、日本人のセンスも素晴らしいものだと思ったものです。
それでもって90年代の初頭というと、確かディー・ライトにメチャメチャハマっていたと思います。
テクノポップのセンスとソウルが気持ちよく融合していて、パーフリとは違った意味でオシャレでセンス抜群でした。
それにサンプリングネタ使いとしても、センスが素晴らしかった。
ジャケットのセンスはどう見てもパーフリに軍配が上がりますけどね(笑)。
これは弟がボクが好きそうだよと紹介してくれたのですが、メンバーにテイ・トウワの名前を見つけてビックリ。
なぜなら、ボクが中高校時代に熱心に聞いていたサウンドストリート火曜日のデモテープコーナーの常連さんだったから。
テイ・トウワはパンクじゃなくてどちらかというと矢沢永吉に近いんですけどね。


って、あれ?
パーフリのことを書くつもりが、ディー・ライトの話になってしまった。
まぁ、そんなわけでパーフリはもちろん聴いていたのですが、当時の自分の関心がDJの音楽になっていて、DJ的な感性で作られていたとは言え、パーフリは自分の中のメインストリームではなかったわけです。
ネオアコっていうと、Crepscule界隈の音楽はそこそこ聴いていたので自分の中ではマニアックという意識もなかったし、そんなわけでわりと普通な印象になったのかな。
こうして告白してみると、ブームに乗っからなくてもったいないことしたかなぁという気もしないではないですが(笑)。
書いてみたらパーフリと自分の関係性の話どころか、関係性がなかったっぽい感じになってしまいましたね。
ま、いいや。
たかが犬の独り言ですからね。
わん。