身も心もあたたまるセレクトリスト発表
さて、温まると言えば例のセレクトディスク。
そろそろ曲目を発表しちゃっても大丈夫でしょうか。
不慣れなものでどうしても絞りきれなくて、結局20曲という迷惑なボリュームになってしまいました。
皆さんごめんなさい。
まぁ、何かのBGMとして使ってもらったらそんなに邪魔にならない感じなのじゃないかと思いますが。
なお、ここに挙げたリストを見て尚欲しいと思われる奇特な方がもしいらっしゃったら遠慮無く連絡ください。
- M01. Mornin' I'll Be Movin' on / Paul Williams
- 朝に関連した曲で始めようと思って、タイトルで安易に決めました(笑)。ポール・ウィリアムスはご存じ相方ロジャー・ニコルスと共に数々の名曲を生み出した名作詞家。この曲はその彼のファーストソロアルバムに収録されていて、割と注目されることの少ない曲かもしれません。ちなみに全面ロジャニコプロデュース。キラキラした曲です。凄く好き。
- M02. Juste Un Fil De Soie / Jeanne Moreau
- ジャンヌ・モローさんは有名なフランスの女優さん。勘違いでなければフレンチ・ボッサと言えばこの曲ははずせないのかなと思ってます。北米系のボッサは夜の雰囲気満点ですが、フレンチとなるとボクはなぜか昼下がりのキラキラした優しい陽射しを感じてしまうのです。
- M03. Call Me / Chris Montez
- M04. Coco-Loco Samba / The Gimmicks
- ギミックスはスウェーデンのセルメンと言われたコーラスグループ。底抜けに明るいこの曲を聴いていると心もウキウキしてきて若干体温も上がりそうな気が。
- M05. I Fell / Four King Cousins
- その名の通り従姉妹4人で結成したかっこいいコーラスグループ。ってほどハモってないが。この曲はロジャニコとポール・ウィリアムズによる書き下ろし曲で、派手なドラムはフィル・スペクターサウンドでは常連のハル・ブレインが叩いているらしいです。
- M06. Are You There With Another Girl / Carnation
- M08. Back On My Feet / Al Kooper
- リラックスしたところで次は元気なブラスロックを。Wikipediaによれば、ディラン(マッケイじゃない)の「Like A Rolling Stone」のオルガンを弾いていたのが彼だそうです(この豆知識、実はこっそり地下対策・笑)。ま、ブラス・ロックとかブルー・アイド・ソウルとかの話題にはしばしば登場する人ですよね。ちなみにBlood, Sweat & Tearsというグループをやってました。そっちも凄く好きです。
- M09. Femme Fatale / The Velvet Underground & Nico
- ちょっとクールダウン。温まるという曲ではありませんが、何となくこういう曲も入れておいた方があったかみが増すような、おしるこやスイカの塩みたいなモノです(笑)。M08とM09は一応地下先生の趣味も考慮して入れてみました。苦し紛れとも言えますが。
- M10. Swing valse / Gus Viseur
- ギュス・ヴィジュールはフレンチ・アコーディオンの名手で、この曲はいかにもパリの昼下がりを想起させるような雰囲気だったので入れてみました。
- M11. If You Let Me Make Love To You Then Why Can't I Touch You / The Esso Trinidad Steel Band
- ヴァン・ダイク・パークスプロデュースのスチールバンド。カリプソのリズムとこだまするスチールパンの音色がまるで南国の太陽のきらめきのようです。大好きなんですが、今回ネットで色々情報を集めてみたら、細野さんも大好きなんだそうで、嬉しくなりました。
- M12. Green Grass / Cary Lewis & The Playboys
- これはPizzicato Fiveの「Baby portable Rock」の元ネタですね。オレンジなんちゃらの場合パクリと言われますが、この場合は引用と言いましょう。フレーズはまんまです。
- M13. What A Fairday, Today / Hideki Kaji
- カジ・ヒデキはんの曲。なんともいい空気感であったかい感じ、しませんか? いい陽気のお昼にノンビリ散歩してるみたいな曲。
- M14. O Caroline / Matching Mole
- マッチング・モールはソフト・マシーンを脱退したロバート・ワイアットが結成したプログレ(?)・バンド。2枚目のアルバムはロバート・フィリッププロデュースなんですが、この曲はファースト収録だしほのぼのした曲なので、地下先生の好みには合わないだろうなぁ。フルートみたいな音が何とも日向っぽさを醸し出しているのですが、よく聴くと多分メロトロンですね。
- M15. Falling For You / Edwin Moses
- 正直よく分からないバンド(名前からするとソロ?)で、知り合いからの頂き物なんですが、雰囲気がしっとりしていてベタな感じがいいので入れてみました。黒人だと思うんですが、声はどうも白人っぽいし、よく分からないなぁ。近所のインテリアショップで売ってたそうです。
- M17. 涼風懐歌 / イノトモ
- これはどちらかというと夏に聴いて涼しさを感じるというタイプの曲なのですが、冬に聴くとタイトル通り夏の涼風を思い出す感じなので意外にこのセレクトにもいいかなと思って入れてみました。もしこんな声で女の子に生まれていたらきっと歌を作りまくって唄いまくっているんだろうな、とフと思ってしまった。
- M18. Everything / Misia
- え〜っ? という批判を受けそうな感じもありますが、この曲好きなんですよね。リッチな楽器編成も素晴らしいし、それに負けない安定感のある歌唱、無理のない美メロと名アレンジ、名演奏。完璧です。Misia自体が好きと言うよりこの曲が好きなんです。聴くと盛り上がります。いつかこんな本格的なアレンジをやってみたいなぁ。
- M19. For No One / Caetano Velozo
- グイグイ盛り上がったところで少し温度を下げるような静かなアレンジのビートルズ・カヴァーはブラジルの至宝カエターノ・ヴェローゾの手によるもの。メロディがマッカートニー臭漂う感は否めないのですが、イントロの感じが丁度ここに入れたい雰囲気だったので。
全体的に、一貫性がまるでないところが自分自身をよく表しているようで切ない気持ちにさせられます(苦笑)が、全然意識してなかったのにロジャー・ニコルス関連が何曲か含まれていたりして、自分で意外でした。
そもそも渋谷系って言葉自体が当時よく聴く言葉だねくらいの認識でしたし、そう呼ばれていた音楽で真面目に聞いていたのはPizzicato Fiveくらいのもの。
パーフリに関しては、そんなに熱心なリスナーではありませんでしたし、渋谷系と呼ばれた他のものに関してはほぼ壊滅的に未聴。
ただ後で思い返してみると、渋谷系の流行のお陰でロジャニコ初めとする昔の素晴らしい音源にスポットが当てられるようになって、結果的に古くても素晴らしい音源の数々と出会う機会ができたのだろうと思います。
そうして聴くようになった1970年前後のキラキラした作品が今回のセレクトに多く含まれた感じですね。