ひとつだけ

昨日今日と、ちょっと天気予報に裏切られて帰り道は雨に濡れて帰る羽目になりました。
降る可能性はあるとは思っていたものの。


このところ、幼い頃から思春期の頃までのことを思い出していました。
まだ小学校にも上がる前、我が家はまだ借家住まい。
弟とは7つも離れているので、当時のボクは一人っ子。
近所のいくつか年上のよしのり君と大の仲良しで、よしのり君とその妹たち3人を含め、家族のようなつきあい。
しょっちゅう一緒に遊んでいて、家族のように一緒にご飯も食べていましたし、泊まることもしょっちゅう。
小学校に上がる春、ちょうど弟が生まれ、家が建ち、自然と彼とは疎遠になっていったのですが、ボクが中学生に上がってすっかりYMOバカとして出来上がってしまった頃、たまたま母親がよしのり君のお母さんと会った際に、彼がやはり大のYMO好きで同時にRCサクセションの大ファンでもあると聞いてきました。
当時のボクにとってはまだRCと言えば「い・け・な・いルージュマジック」で教授と競演したり、矢野顕子の「ひとつだけ」も確かヘンタイよいこバンドで歌ったのがサンストでオンエアされた記憶がありますが、要するに好きなミュージシャンの周囲にいる存在。
教授が当時サンストで、歌に乗せる言葉の点で矢野顕子忌野清志郎の才能について言及したことがあったり、デモテープ特集では清志郎のモノマネがめっちゃ上手な人がいたり、まぁ、何となくいつも横っちょに見える存在ではあったのですが。
幼なじみが不思議とYMOファンになっていて(彼はウィンターライヴの仙台公演にも行ったそうで、もの凄く羨ましかった記憶があります)RCサクセションも好きでと、やはり横っちょに清志郎がいるわけです。
やがてボクもYMOを卒業し、そこからいろんな音楽を聴くようになって、少しずつ音楽を自分なりに分かるようになって行くにつれて、忌野清志郎の歌の良さが分かるようになっていきました。


そして今、これほどまでに彼がいなくなった事が自分の中で大きな事件であったことに少し戸惑っています。
矢野顕子と同様、忌野清志郎はヴォーカリストとして唯一無二の存在。
そんな存在が失われたということは、やはりとてもとても大きな穴が開いたのだなぁ。
ボクは意外と歌ってないときの普通の忌野清志郎も好きで、テレビで彼を見るたびになんだか好感を持つようになったものです。
と、ここまで書いて色々ググっていたら、矢野顕子が日記の中で、清志郎のことを「ゆいいつむひ」(唯一無比?)と書いてらっしゃいました。
やっぱそうですよね。
そして、他のコメントで仰っていたこともなんかすっとのどを通るような、納得のコメントでした。

「心の美しさが歌に表れている人でした。永遠に友達です」
via:MSN産経ニュース


ひとつだけ / ヘンタイよいこバンド
うわ、探したらあったわ。
サンストの音源。
5月2日に上げてくれたんだね、アップしてくれた方、どうもありがとう。


おじいちゃんになった彼を見たかったなぁ。