World Happiness 09


1年ぶり、今年も行って参りました。
日曜日、夢の島で行われたWorld Happiness 09へ。
いやぁ、湿度高くて汗っかきのボクは走り回って遊んだ子供のように汗びっしょりになりました。
しかし内容は昨年より一層充実していたような気がします。
昨年も素晴らしかったけど、今年もまた素晴らしかった。

WORLD HAPPINESS 2009セットリスト


mi-gu
1:pulling from above
2:spider
3:Choose the Light
4:from space

噂の女性ドラマー。
コーネリアスのバックドラマーとしてしか知らなかった彼女なんですが、実際に生の演奏を聴いて驚きました。
これまでは重たい音という印象を持っていたのですが、今回の演奏の印象では、タイム感が素晴らしいです。
非常にタイトでいいドラマーですね。
個人的にドラマーでいいと思う人はそうそう多くないのですが、彼女はいいです。



pupa
1:Jargon
2:Unfixed Stars
3:At Dawn
4:Sunny Day Blue
5:Let's, Let's Dance
6:If
7:Creaks
8:Anywhere

5,6曲目は新曲?
演奏はもちろん折り紙付き。
そして去年も言ってたけど、このバンドは何と言っても原田知世の存在が大きいですね(笑)。
新曲らしき曲が演奏されたということは、次のアルバム期待してもいいのかなぁ。



コトリンゴ
1:こんにちは またあした
2:colormaker
3:chocolate
4:おいでよ

コトリンゴのライブは下北沢のmona recordで体験済みですが、あのときと違って今回は野外フェスのどでかい会場での演奏。
今回はバンドを従えての演奏でしたが、個人的には正直なところこのでかい会場では少し心細さを感じてしまいました。
小さな箱向けの感じを、そのままでかい場所でやってるという印象で、少し浮いちゃったかなぁ、と思ったのはボクだけかも知れませんが。
まぁ、初々しいということなんですが。



LOVE PSYCHEDELICO
1:Freedom
2:Free World
3:Last Smile
4:Lady Madonna
NICE AGE(Yellow Magic Orchestra)

コトリンゴと対照的に、なかなか堂に入った感じだったのがLOVE PSYCHEDELICO
ボクの周辺で好んで聞いている人はあまりいなさそうですが、ボクは好きです。
いかにもロックなトークはちょっと個人的に苦手ですが、途中YMOのNice Ageを挟んでくる辺り、盛り上げ方を知ってるなぁ。
そして、パワーコードで弾かれるギターのリフのソリッドな轟音の中でもしっかり通るあの声は、大きな魅力だなと思いました。
何よりサポートメンバーが強力。
堀江博久(NEIL & IRAIZA):キーボード担当
高桑圭(GREAT3):ベース担当
白根賢一(GREAT3):ドラム担当
権藤知彦:コンピュータオペレーション・プログラミング担当
ってpupaとGREAT3じゃないかってことですよ。
ってことでパフォーマンスはさすがでした。



高野寛
1:ベステンダンク
2:Black & White
3:虹の都へ
4:夢の中で会えるでしょう

すっかりおなじみの定番曲ですね。
もうちょっと曲数増やしてもらってもいいのになぁ、と思ったのですが。
少し物足りなかった。
キャリヤや実力、系譜的にももっと時間をとってやったっていいのじゃないかと思いましたが、これも高野寛の慎ましさですかね。
でも観客のコーラスに乗せて彼が歌うという趣向は一体感があってよかった。
強制されるのはいやだけど。



Y.sunahara
1:Tomorrow
2:Earth Beat
3:Balance
4:Population
5:Lovebeat

生まりんは初めて。
でもまりんの音楽は相変わらずまりんだなぁ。
レトロフューチャーラグジュアリサウンドというか。
ガレージバンドのユーザークラブで、まりんの曲風と似た人が一人いるんだけど、その人を思い出しました。
彼も来ていたんだろうか。



ASA-CHANG&巡礼
1:Jippun
2:影の無いヒト

話題の「影の無い人」の生演奏には、来ていた人みんな口あんぐりだったのではないでしょうか。
最初、パーカッションの音をトリガーにして、サンプラーを再生させる仕組みなのかと思っていたら、どうもそうではなくて、音のリズムを覚えてそれに合うように叩いている様子。
驚愕。
あとタブラの他に、何と大昔高橋幸宏がライヴで使っていて有名なULT SOUNDというシンセドラムを使ってました。
ヴィンテージ楽器ですよねぇ、今や。
曲は違うけど、こんな感じ。



スチャダラパー
1:今夜はブギーバック
2:BD発言
3:Under the Sun
4:Get Up And Dance
5:Hey! Hey! Alright
6:Good Old Future
7:ライツカメラアクション
8:サマージャム'95

スチャダラはもう「マンモスうれぴー」を連発w
僕(BOSE)はそういう事言う人だからと。
ちょうどトイレに行っていたので、残念ながらステージは見られなかったけど、会場は大盛り上がりだった模様。
ん? まさかオザケンいるの? と思ったけど、さすがにいなかったみたい。



THE DUB FLOWER(いとうせいこう,DUB MASTER X,かせきさいだぁ≡&More)
1:からっぽフレーバー
2:傘がない〜EXODUS〜

かせきさいだぁ≡、懐かしい。
ボクはスチャダラよりはかせきさいだぁ≡の方がなじみがあるのですが、これもトイレとかき氷ゲットのため並んでいてステージ見られず。
残念。
「傘がない」はもちろん井上陽水のあれ。



CHARA
1:やさしい気持ち
2:Junior Sweet
3:Breaking Hearts
4:月と甘い涙
5:Call me

Charaはまぁ、知ってるけど、彼女を好んで聞くかというとそうでもなく、テイ・トーワとのコラボで知っているという程度。
ステージはさすがパワフルで、こういう野外フェスタにも慣れているって感じがしました。
メジャーなアーティストなので会場は大いに盛り上がっておりました。



グラノーラ・ボーイズ
1:I can't help it
2:Witchi tai to
3:サボテン
4:どですかでん

このバンドはキリンジ堀込高樹をメインヴォーカルに据えたバンドで、ヴォーカルの趣味を反映してかまぁ〜マニアック。
「Witchi tai to」という曲はソフトロック、ネオアコを通った人なら分かると思うけど、ボクも大好きな曲で、多くのミュージシャンにカヴァーされている名曲です。
Harpers Bizarreややや新しめだとBMX Banditsなんかのカヴァーが多分よく知られているのじゃないかと思います。
夏になると頭の中で鳴る曲なんですが、ボクもいつかカヴァーしてみたいと思ってたくらい。
それにしても堀込高樹は声がソフトでいいですねぇ。
グラノーラ・ボーイズはまだ動画が見つからないので、オリジナル版とBMX Bandits版を。



ムーンライダーズ
1:ヴィデオ・ボーイ
2:シリコン・ボーイ
3:Come Up
4:冷えたビールがないなんて
5:夢が見れる機械が欲しい
6:くれない埠頭レゲエ
7:ヤッホーヤッホーナンマイダ
8:BEATITUDE

さあ来ました、ライダーズ。
実はライダーズのライヴは初体験。
貫禄でした。
それまであまたの若手ロックバンドの演奏がありましたが、このおじさんたちが一番ロックバンドしていたという。
ライダーズやっぱすごいなぁと思いました。
かしぶち哲郎は昔TAMA(のドラム)ユーザーでしたが、最近はYAMAHAユーザーなのですね。
しりませんでした。
サポートで叩いていた夏秋文尚さんはSONERユーザーでした。
パワフルでした。
個人的に大好きな「夢が見れる機械が欲しい」は、つい最近も聴いていたところだったのですが、まさか今回のライヴで演奏されるとは思わなかったので嬉しいサプライズ。
“21世紀のことわからない”と歌っていたのが、今この21世紀に入ってみるとまた別の意味を持つようで意味深ですねぇ。
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=622294



相対性理論
1:LOVEずっきゅん
2:地獄先生
3:ペペロンチーノ・キャンディ
4:テレ東
5:品川ナンバー

さて、こちらも最近話題のバンド、相対性理論
色々とプロモーションの仕方に拘りがあるようですが、正直あれだけの本物ミュージシャンの前であまり小賢しいまねをしてもマイナスイメージにしかならないような気がしました。
音楽含めてただでさえあざとい感じは否めないので。
多分女性からは反感買いそうだよねぇ、このバンドw



Yellow Magic Orchestra with 小山田圭吾高田漣権藤知彦
1:Hello, Goodbye
2:Rescue
3:Thousand Knives
4:The City of Light
5:Tibetan Dance
6:Supreme Secret
7:Still Walking to the Beat
8:Riot in Lagos
9:Rydeen 79/07
EC Fire Cracker

ボクは根っからのYMO育ちだから、ということを抜きにしても、ちょっとクオリティに他とは一線を画していた感がありました。
完全に別格。
スタートはいきなりビートルズのカヴァー。
ユキヒロのドラムのハネ具合がリンゴ・スターそっくりw
ボクの想像ですが、今回のビートルズカヴァーは細野さんがベースを新調したことと関係があるのではないかと思います。
これがリッケンバッカー風のモデルだったので、この曲をやることになったのじゃないかと予想。
もろにマッカートニーな感じで弾いてましたからね、細野さん。
でもベースの音は去年の方が断然良かったという印象があります。
恐らく今までの愛用はフェンダーのジャズペースだったと思いますが、去年のベースの迫力は強く印象に刻まれていますから。
んで、3曲目「千のナイフ」ではアルバムBGMからサンプリングしたと思われるあの印象的なタム回しからスタート。
この曲、昔からライヴでの演奏は凄くできが良かったという印象があります。
あとはまぁ、最近お約束な曲。
それにしてもとにかく今回は、YMOがロックバンドだということを強く思い知ったのでした。
もう四の五の言うまでもなく、ようするにかっこよかったぁ〜。
最後は往年のYellow Magic Orchestraではお約束通り「Fire Cracker」でシメ。
細野さんはSONER製のマリンバを弾いてました。



とまぁ、ざっとこんな感じでした。
当日も結局ボクはバタバタして、ご親切にid:amed-recさんがボクの分も場所をとっておいてくださったお陰で、スムーズに楽しむことができました。
ありがとうございます。
同席していたソングサイクリングの石ばしさんとそのお友達、そしてmoonlightdriveさん、音楽話ができて楽しかったです。
どうもありがとうございました。


あ、そうそう。
9月12日(土)23:30より、NHK BSにて約90分にわたるダイジェスト映像の放送が予定されているとのことです。
BS見られる環境の方、チェックしてみてはいかが?
ってまたローテクな我が家はBSも見られませんけど……(泣)。