POISON

もうずっと憂鬱な気分を抱え込んだまま日々を過ごしている。
別に何か嫌なことがあったわけでもない(あるとすればそれは今に始まったことではない)し、自分の人徳の無さを嘆くのも今更という感じで遅すぎるし。
でもやっと気づいたこと。
音楽と自分との距離が近づくと、その強さに惹きこまれて、単純に生活のためと割りきってやっている好きでもない仕事のつまらなさが日々積み重なって、仕事に当ててる時間なんて全部、好きな音楽や絵やデザインに囲まれたり戯れたりして過ごすことに使いたいなんていう、ダメ人間としか言いようの無い、そして満たされることの無い欲求が静かに募っていたのだ。
そんなダメ人間Lifeへの憧憬が真っ黒で分厚くて重たそうな雨雲みたいに心のなかに垂れこめている状態なんだな。
よく音楽に救われたという人が、音楽好きの人達の間には見られるんだけど、ボクの場合は音楽に救われたという感覚を持てたことが無いんだな、寂しいことに。
音楽は甘くもあり、それでいて近づくとボクを苦しめる、罪な存在なのだ。