小旅行記

ええ、ええ。行ってきましたさ。
ちょいと阿蘇の方まで。
これがねぇ、なかなか結構なお宿でして、ガイドブックの類なんぞに載せちゃあいないらしいんですけどね。いいんですわ。これが。特に料理がね。
旅の記録(というか食事の記録)としてちょっと残しておこうと思いまして。
今回4人で車を使って一泊二日の小旅行。
そのお宿っていうのはコテージやら何やら色んなタイプの棟が何棟か離れて建っていまして、今回一番お安いロッジに宿泊する予定で予約していたんです。
ところが着いてみてビックリですよ。
たまたまその日に部屋の前で工事をやってるって事で、予約していたのよりランクが上のお部屋に泊めて頂けることになったんですよ、これが。勿論料金据え置きで。
で泊まったのがこちら。

和風でなかなか風情のある部屋でしてね。二部屋借りて泊まりました。いい感じでしょ?
 
それでなんと言ってもこの宿の目玉はその料理。
懐石風になっていて、味も上品でいいんですけど、ボリュームも凄い。
まず一の膳がこちらの写真。

豊後牛のすき焼き。
鰹と鯛と海ぶどうのサラダ。
筍の木の芽和え軍艦、蛤と桜飯の握り。
甘エビの唐揚げ。
野蒜の酢みそ。
金山寺風もろみ味噌と独活。
汲み上げ湯葉
熊笹ちまき
春野菜のおひたし。
と。
 
でもさらに途中でコイツがお出ましになるんですわ。どかーんと。

山菜天ぷらと蕎麦掻き団子。
山菜というか野草と言った方がいい感じの天ぷらで、そりゃ旨かったですよ。
それとほれ。その泥団子みたいな丸っこい奴。
この蕎麦掻き団子って言うのもなかなか凝ったもので、蕎麦掻きを揚げているんですが、中にはトロットロになったチーズが入ってました。美味なり。
 
続いて二の膳がこちら。

残念ながらピンが甘いんですが、これは人参のムースですわ。
これまた凝ってましてねぇ。
ムースの上に北海道直送の雲丹が乗っかってまして、それを上品なコンソメジュレが優しく覆ってるんですわ。大変美味しゅうございます。
とまあこれで結構もう満足モード入ってるんですが、懐石風ですから最後にご飯なんですよ。
こちらです。

ご飯と香の物。
お味噌汁と山菜の田舎煮。
香の物に混じっている灰色の四角い物体は豆腐の味噌漬け。マッタリ濃厚で美味しいです。
ガッツリ完食するとすっかり食べ疲れます。
 
ところがまだ許して貰えないんですよ。懐石風を装いながらデザート付きだから。

普通な感じですけど、これがまた結構いけるんですよ。
コーヒーは普通に美味しい。というのもここは水が凄くいいんです。
そしてバニラアイスにとろ〜っと掛かっているのが、一見するとチョコ風ですが、実は黒蜜なんですなぁ。
それが何ともまたいい味のハーモニーを醸してるんですよ。美味しかったなぁ。
 
そんな凄いボリュームのお料理ですが、もちろん来るものは拒まず。
完食してすっかりお疲れモードに突入しました。
食事の前に温泉入っておいてよかったわぁ。ホントに。
温泉はやや乳白色の露天風呂が付いてまして、しかも複数あるのでほとんど家族風呂的に入れます。24時間いつでも入れるんですよ。
湧かしたり循環させたりとかではなく、常時温泉が溢れている状態ですから本当に天然の温泉が湧いているんですね。
鉄分を含んでいて、効能としては糖尿病、肥満、アトピー(…後なんだっけ。)、云々に効くんだとか。
満足してその晩はぐっすり寝ましたよ、もう。
 
そして朝起きてあいさつ代わりにまた露天風呂へ。
雨の降る中岩風呂でまったり。
雨に濡れそぼった雑木林がこれまた風流でよいのです。
いい心持ちで朝食に向かうとこれですよ。ど〜ん。

もう説明するの面倒ですから省きますけどね。
朝から七輪で焼くんですよ。自分の好きな焼き具合に。
もう朝からやられた感じですよ。
これにご飯と、松の実粥ですから。
特筆すべきが松の実粥。もうこれが美味しくって、食べ過ぎないようにしようと思ってるのについお代わりしちゃいました。はぁ。
 
いやぁ。今回ボクは初めてでしたけど。連れて行ってくれた人たちはもう病みつきで何度か行ってるそうでして。
これ今回ボクらのコースはこの料理で一泊5200円ですからね。どうしますか、これ。
まあお宿の方は2ランク程上のお部屋に飛び級するという嬉しいハプニングがありましたけど、そうじゃなくても十分魅力的でしょ。
驚きましたよ、そりゃぁもぉ。
 
今日は疲れましたからこれくらいで。
また続は明日にでも。