どうにも今日は気分が乗らず、勤務時間が非常な遅さに感じられてしまいます。
調子よくないとどうにも乗り切れないですね。


それでは気を取り直して、昨夜(というか明け方)更新した分のポッドキャスティングの補足を。
ジャポニズム→近代フランス→ブラジルの流れがよく分かるのが、たとえばジョビンの「白い道(Estrada Branca)」という曲。
教授がカヴァーしている映像があったので、早速subterraneanさんに習ったブログ内YOUTUBE埋込でご覧ください。

これはホントによくできた曲で、ボクもジョビンの曲の中でかなり好きな曲です。
東洋的なペンタトニックの使い方がまるでドビュッシーラヴェルかといった風情ですね。
ボッサのハーモニーはこの系譜上にあることがよく分かります。
それによって、明るいとか暗いといった単純な情感以上の複雑な……というか微妙なものが表現できるようになると思うわけです。
ただ面白いことにブラジルの音楽のリズムに関してはまったく別の系譜上にあって、そこは人種の坩堝と言われるだけあってアフリカから来てるんですね。
アフリカンビートとヨーロピアンハーモニーの組み合わせという、異なる要素の掛け合わせっていうのは、ボクの好きな音楽の特徴かもしれません。
細野さんなんかはそういうことをやるのが天才的に巧い人ですね。
ボサノヴァとはご存じの通り、ニューウェイヴを意味するポルトガル語ですが、この辺りにもそう命名される所以があるのかもしれません。


さて、「永遠へのリミット」は、フランスの映画にヒントを得てそこからボサノヴァへと進展(?)したわけですが、そこからさらに自分のルーツの一つとも言える、幼い頃に大好きだったスパイものなんかのテレビドラマの音楽のエッセンスを加味してみました。
ボサノヴァは今では広く聴かれる音楽ですが、ただ単にオシャレな音楽で終わってしまいがちなのはかなり悔しく思うので、敢えてど真ん中からは外しました。
是非ご感想やアドバイスをお願いします。