Analyze Me

素人の変な曲を作って、採譜を申し出てくださったくりたぬきさん(id:yuki-731)にえらく苦労をかけているので、とても申し訳ない気持ちになって、夕べ自分で自分の曲を分析してみました。
一応使ってるソフト上ではボクが弾いたMIDI情報をそのまま音符にしてくれるのですが、タイミングの微妙なずれとかも全部音符上正確に記録してしまうので、これが見づらいったら無いんです。
それと、キーを判定してくれたりはしないので、臨時記号だらけ。
作曲するときにはまったく理論とか分からなくて感覚で作るのですが、理論も一応簡単には勉強してるので、譜面を自分で作るのはできないけど簡単な曲ならコード進行を見てある程度分析することはできます。
西洋の古典音楽はカデンツ(終止形)という厳密な規則があって、コード進行パターンが決まっています。
キーがCならば、普通C―F―G―C(I―IV―V―I)というコード進行が最も基本的な終止形で、安定感がある流れなのです。
ところが、ボクの場合はどうもその安定感(=縛り)から逃れようとする傾向が強いようで、無意識なのですがそういう進行を避けよう避けようとしているようです。
「永遠へのリミット」の場合は、一番最初のアイディアはフランスのシャンソンや映画音楽の典型みたいなものをコラージュすることでした。
今回曲を分析してみたら、ちゃんとその名残がコード進行にありましたね。
この曲ではことさら4度進行の連結が多いのです。
この4度進行の連結というのは解決(つまり終止形を取ること)をどこまでも先送りすることができるちょっとずるい形で、フランスのシャンソンなどでは常套手段のコード進行。
説明すると長くなってしまうので割愛しますが、まさにズルズルと結論を先延ばしにしている状態でこの曲にピッタリな展開なんですね。
で、この4度進行を繰り返していくのは解決せずにどんどん転調していくのと同じなんでどこへでも行けるよっていう自由度の高い進行なんです。
それでも結局最後にはちゃんと結論を出さなきゃいけないんですが、そこはいわゆる代理コードを使って、終止形の持つ強力な引力をぼかしてたりします。
何とも煮え切らない感じですよね。
分析してみると、それなりに理論を利用して作られているかのようですが、作るときには全然理論的じゃなくて勘頼りなんですよね。
あくまで理論は後付のもののような気がします。
もっともちゃんと理論的に作曲できれば遠回りしなくて済むだろうなぁと思うのですが、これができないんだなぁ。
ここら辺、インプットは左脳だけど、アウトプットは右脳で処理というボクの癖が如実に表れてますね。


さて、曲ができあがったらインターネットで配信という形を取るのですが、その方法も考えないといけなくなりました。
考えてなかったなぁ……。
特に、アートワークも一緒に配信と考えると、iTunesで配信できればいいんだろうけどなぁ。
アートワークと曲を上手く配信できるいい方法ないだろうか。
FLASHとか? いや、永遠へのリミットはそんな感じじゃないしな。