ぴぽぴぽ

赤貧生活によりCD購入自粛がなお続いております。
取りあえずあと1,2ヶ月は給料が少ない上にガソリン代がえらいかかるので大変なのです。
まぁ、それ以降楽になるかというとそういうわけでもないのですが。


その分音楽を作って発散するかとも思っているのですが、これまたそうそう時間がないときたもので、以前作ったトラックでヴォーカルを初音ミク(体験版だけど)に差し替えたりとかして遊ぼうかなぁ(笑)、なんて。
それにしても、DTM界(特にヲタク系)での初音ミクの盛り上がり様は改めて凄いですね。
色々聞いてみて感じるのは、音域とかブレスの位置とか全然考えずに作曲してるのか、凝った打ち込みの割に人っぽい要素がうまく出てないものが多いように感じます。
逆にそれほど凝ったことをしていなくても、その辺をしっかり考慮して作られている作品はとても聞きやすくなっていると思います。
デフォルトの設定で不自然になる音域ならフォルマントの設定を弄ったりとかした方が良いと思うんですけどね。
でも個人的にはどうしても楽曲の方に耳が行ってしまうので、アレンジが良かったり選曲が良かったりしたら取りあえずダウンロードしてiPodで聴いたりしてるんですが。
何というかボクとしてはやっぱり音楽的に初音ミク自体にはそんなに魅力を感じないのですが、ムーブメントとしてはとても面白いなと感じていて、誰かがどこかで書いていたのですが、これはIT界のコミュニティに類似しているとか。
LINUXなどでは共有文化が進んでいて、0から何か作り上げることを尊ぶという習慣があまり無くて、無ければ作るでしょうが、コミュニティが発達しているので基本的には誰かが書いたソースを利用して新しいものを作るというのが普通のことです。
そしてそこに流通している通貨は評判という通貨だと言われています。
初音ミクの盛り上がり様も似ていて、誰かが曲を作ったらそれに触発されて絵を描いてくっつける人やらPVを作る人やらが出てきて、さらにそれらを便利に利用できるようなソフトウェアを作る人が出てきたりと、まぁそんな調子。
そこにはお金のためにやってる人はいなくて、視聴者からもらうコメントがモチベーションになっているわけです。
音楽って言うのは素材を1から作り上げていくところに価値を見いだすことが出来る世界だと思う(まぁ、DJやサンプリング文化って言うのはそうじゃないところが新しかった)のですが、ITコミュニティ的な観点で見ると初音ミク現象って面白いなと、思うんです。
そういった意味で、ボクもそれなりに楽しんでいます。
今のところ聴き手としてですが。


先日Serani Pojiの曲を初音ミクに歌わせているのを見つけて、お、と思ってよく聴いてみたのですが、原曲に逆位相かけてヴォーカルだけ消したものに初音ミクのヴォーカルを乗っけてるような感じでした。
Serani Poji大好きなので、カヴァーしてるのかと思って期待したのですがちょっとがっかり。
でもそもそもSerani Poji自体がゲーム中に登場する架空のユニットという設定なのでなんかコンセプト的にも相性がよさそうですよね。
セラニの曲を初音ミクでカヴァーするならこれが相性よさそうだと想像してますが、どうでしょう。



追記:どこかで誰かが書いていたのを再調査して突き止めましたので記しておきます。
http://hidetox.com/blog/2007/10/16/hatsune-miku-and-hacker-economics/
あ、間違ってはてなスターを自分でクリックしてしまったのですが、これ消す方法はないのでしょうか(苦笑)。