バカの髪

散髪。
時間が無くていつものところじゃなく、10分でカットしてくれるという散髪屋へ行く。
なのに、混雑していて待ち時間が長くて結局トータル1時間もかかってしまった。
意味無いじゃん。
3人のスタッフがカットしていて、順番に客をさばいていく。
このローテーションならボクの番はあのオッサン(自分もそんなに変わらないくらいだけど)になるなぁ。
なんて思ってぼんやり眺めていたら、ちょっとした番狂わせが起こって、ボクのカットの担当は若い女性になった。
初めて行く店ではしばしば髪質(だけ)を誉められるのだけど、今日初めて行った店で始めてボクの頭を担当したその人も誉め上手だった。
あんまり誉めるものだから、ひねくれ者で性格の悪いボクは、世故に長けた人なのかなぁと感じてちょっと煩わしく感じた。
そうやって誉められて喜んでる人のいいオッサンを想像しては、オレはひねくれてんだからその手には乗らないんだよ、なんて考えたりしていた。
イヤなヤツだな、自分、と思ったんだけど、誉められ続けているうちに結局割といい気分になっちゃって(笑)、店を出る頃にはバカなヤツだなぁ、自分、という結論に達していた(苦笑)。
ボクは髪の色素が薄めなので、若干アッシュっぽい色らしく、最初は色を誉めてもらったのだけど、自分の努力によって得たものじゃないのでそれ自体にあまり価値はないのにとは思いつつ店員の誉め道は続く。
カットが始まると、カットしやすい、気持ちいいを連発され、何となくいい心持ちになっちゃって、ふと我に返ったら注文したよりいっぱい切られて全然予定と違う髪型になっていた……orz


……バカだなぁ……(恥)。