World Happiness

では昨日のWorld Happinessについて簡単に。
ステージはメインとなるセンターステージと、サブステージ的なレフトステージとの二つのステージ上で各アーティストの演奏とセッティングが交互に行われるという形で、恙なく進行。
出演アーティストとその順番は以下の通り。

1. anonymass
2. 東京スカパラダイスオーケストラ
3. LASTORDERZ
4. 鈴木慶一 Captain HATE and The Seasick Sailors feat.曽我部恵一
5. 口ロロ
6. pupa
7. naomi & goro
8. BONNIE PINK
9. リリー・フランキー
10.GANGA ZUMBA
11.NRT320 guest. 野宮真貴
12.シーナ&ロケッツ
13.東京ブラボー
14.HASYMO

anonymassはpupaのお披露目ライブのオープニングアクトを務めていたバンドで、HASYMOやpupaで活躍中の権藤知彦が在籍するグループ。YMOのカヴァーアルバムなんかを出してます。
ご存じスカパラはノリノリでいきなり総立ちで踊りまくり。
演奏も確かだし、いいバンドですよね。
LASTORDERZはあのソラミミスト安齋肇の始めたパンクバンドだそうで、高校時代に起こったパンクムーブメントのとき実現できなかったバンド結成を今実現したというもの。
何十年遅刻してるんだよ(笑)。
しかしこのフェスの中ではちょっと演奏力が残念な感じは否めなかった(特にドラムとギターの女子はアマレベル)ですが、バンドコンセプト的にはあれで正解だったのだろうと思います。
曽我部恵一を迎えた鈴木慶一のバンド、サマーフェスでこんな実験的なロックをやっちゃうところがかっこいい。見た目はただのオッチャンなのになぁ。恐るべし。
id:amed-recさんもお気に入りで細野さんのトリビュートにも参加していた口ロロ。あの北京ダック以外にちゃんと聴いたのは初めてだったのですが、個人的にはちょっと苦手でした。耳が悪いもんだからいわゆるJ-PopとかJ-Rapの類の音楽との違いが分からなくって。すみません……。
そしてpupa。以前ユキヒロがpupaはコーラスグループと言ってましたが、まさにそうだと思いました。コンピュータのトラックの中でもそれぞれの演奏は素晴らしく、エレクトロニカの割にライブ感溢れるバンドですね。40歳を過ぎてあの衣装が抜群に似合っている原田知世は特筆に値するでしょう。断言すると、pupaは原田知世ありきですね(もちろん音楽的にも)。
naomi & goroは最近commmonsから出ているボッサデュオで、アルバムには教授も参加しているとのこと。ヴォーカルの女性はきっと5年、10年するとかなりいい感じになるのじゃないかなぁと思いました。って偉そうでスマン。
で、ボニー・ピンクだけど、ちょうど飲み物を買いに行っていて、ステージ上のでっかいモニターを見ながら演奏を聴いていて、バンドがなかなかいい演奏してるなぁと思って聴いてました。amed-recさんの今日のエントリーを読んで知ったのですが、演奏は何とGreat3だったそうですね。しまった、買い出しに行かずに見ておくんだったなぁ(悔)。
そしてリリー・フランキー。いかにもらしいフォークソング。相変わらずのユルトークおでんくんまで出演で会場を盛り上げてくれました。
GANGA ZUMBA宮沢和史率いる(で合ってるのか?)ワールドなバンド。高野寛も参加してます。MCでは宮沢和史高野寛弄り。高野寛はこの日、3つのバンドを掛け持ちしていて、GANGA ZUMBAでは邪悪な高野寛が見られるとのこと(笑)。メンバー紹介でも「邪悪な高野寛」と紹介されてました。それにしても宮沢和史の目はいつも血走っている。
NRT320(ナリタミツオ)はアートディレクター信藤三雄(今回のイベントはユキヒロ氏と彼がキュレーターを務めた)と成田真樹のユニットで、音はドテクノ。最後の方で野宮真貴登場。唄う野宮真貴をバシャバシャ写真に写してそれをリアルタイムに処理してメインステージ上の巨大スクリーンに映し出すという試み。スクリーンに映し出されたポーズを取る彼女の腕や肩や足には歌詞が手書きされているという演出。尖ってますなぁ。
シナロケはもうホントに根っからロックだし鮎川誠は根っから長い。(それだけかよ)
東京ブラボーは80年代にカルト的人気を誇ったパンクバンドらしいけど、もの知らずでボクは知りませんでした。もろにあの時代のパンクだったので、ファンには嬉しかったのかもしれないけど、個人的には新しいことに挑戦して欲しいなぁと思いつつ聴いてました。
さあ来ましたHASYMO。細野さんがベースを弾き、ユキヒロがドラムを叩き、教授がキーボードを弾く。もうワールドクラスのスーパープレイヤーの生演奏を聴ける幸せ。そしてあの大音量、重低音のPAで鳴らすと細野さんのヴォーカルが立つこと。そしてWar and PeaceからRiot in Lagosというメッセージ性の強い流れは新生YMOではもしかして定番? アンコールラストでやってくれたCUEでボクは一人一緒に唄ってました。