モータウンのマイケル

10代の終わりだったか20代の初め頃だったかに買ったLevi's501のブラックジーンズを最近また履いている。
特徴となっているボタンフライが甘くなっていて、と言ってもちろん勝手に開いてしまうなどということもなく、外しやすくてはめやすい、何ともいい塩梅の甘さだ。
しかしながら当時ダブダブだったのに、今やそれを然るべき位置に留め置くのにベルトは必要なくなった。
時の流れというものはたまに残酷だったり手厳しかったりするものだ。
改造人間マイケルも亡くなってしまった。
きっと薬漬けで長生きはできない人じゃないかと想像してはいたのだけれど、それにしても唐突だった。
昔は何だか優等生のマイケルと不良のプリンスみたいな安易な対比をされた時代もあったけど、近年はスキャンダルがつきまとうマイケルと、信仰の道に入ってすっかり更生してしまった感のあるプリンスとを比較すると構成が逆転してしまったような。
マイケルの訃報を耳にしてまず思い出したのは、昨年亡くなったウガンダ・トラ氏のことだった。
ひょうきん族世代の刷り込みなのかもしれない。
id:popholicさんの所にもウガンダ氏のマイケルの動画が貼られていたし。


しかし個人的にマイケル・ジャクソンにもっとも親しんだのは、Jackson 5の方だったりする。
何しろ始めて自分の意志で購入“してもらった”レコードはそのバッタモンであるFinger 5であるからして。
……。
何も知らない幼い頃、母親を巻き込みFinger 5のレコードで延々踊り狂っていた。
ずいぶん後になって、その母親から、あの元ネタはJackson 5であることを知らされたのが、マイケルとの出会いだった。
そうそう、このレコードだった。

大人になったFinger 5は演奏もできるようになっていた。

て素直にマイケルの動画を貼ったりしないところが、かわいげなくて申し訳ない。


お詫びにこちらを貼っておこうと思う。